日蓮宗が崇敬する三十番神図は、法華経の守護神として30日の日替わりで日本の神祇を配する。
祇園大明神の守護日は、必ずしも一定しないが、24日とされることが多い。
これらの神祇は、賀茂、北野、松尾、平野、といった大社の神々が多いが、それらの神々がほとんど、束帯姿であるのに対し、祇園大明神だけは、牛頭天王として描かれることが多い。
その場合には、一目見てその特異性が識別できるほど、他の神々とは一線を画した姿であらわされている。
これは、牛頭天王という特異な神が、他の神々と比べても際立った存在として認識されていたという一つの証左ともいえる。
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